実在しなかった女の子

自分だけのパワースポット…そんな風にいきなり言われてもピンとくる場所がないという方が多いでしょう。そんな方は、子供のころの事を思い出してみてください。
もしかすると、不思議な体験をしたことがある…という方も多いのではないでしょうか?はっきりと覚えていないだけで、多くの方が子供のころ、不思議な体験をしていると言われています。

よく思い出してみると、あなたにも不思議な体験がいくつもあったのではないでしょうか?

筆者にもいくつもの不思議な体験がありました。今では、その体験の舞台が私だけのパワースポットとなっています。

◆たしかにいたのに「いなかった女の子」

まだ、筆者が小学校に上がる前のことです。家族と一緒に父方の実家を訪ねた時、とても不思議な女の子と出会いました。
筆者の実家は山奥にあり、周囲にはほとんど民家もありません。周りに見えるのは田畑と山だけ…そんな場所です。
なので、外に出て遊んでいても誰とも会うことはありません。家もありませんし、道路だってまともの整備されていないような場所ですので、人が来るわけがないのです。

まして、そんな場所に筆者と同年代の女の子が一人でやってくる…なんてことは、今考えたらありえないことでした。

ですが、筆者は確かに彼女と会話を交わしましたし、これまでに行ったことのないいくつもの場所へ連れて行ってくれました。

しかし、彼女は実在していなかったのです。

筆者も一人で歩けるとは言っても、まだ幼なかったこともあり、父が実家の2階から様子をずっと見守っていました。
たしかに、いろんなところへ行きましたが、子供の足で歩ける範囲です。さらに、実家の周りは田んぼばかりで見通しがいいので2階からであれば、すべて見渡すことができたでしょう。

父は、ずっと筆者が一人で遊んでいたと言うのです。最初は冗談か何かだと思いました。子供のころ、よく父からちょっと怖い作り話で脅かされていたからです。
ですが、時々様子を見てくれていた母も、祖父母も、そんな女の子はおらず、筆者がひとりでいろんなところをうろうろしていたと言うのです。

筆者は何度も彼女の存在を主張しましたが、誰も見た人はいません。そもそも、この周辺に子供がやってくることなんて、まずありませんので、誰も信じてくれませんでした。

最終的には、人見知りであまり友達のいなかった筆者が、寂しさから生み出した夢のようなもの…と結論付けられてしまいました。

しばらくの間は、その日のことを覚えていましたし、その数カ月後に、また実家を訪れた際には、その女の子の姿を探してみたりもしました。ですが、彼女はどこにもいませんでした。

そんな出来事の記憶も、時間が経てばだんだんと薄れてくるものです。小学校へ入るころになると、ほとんど忘れてしまい、たまに実家に行っても、その子のことを探すようなことはしなくなりました。

筆者自身、あの日のことは両親の言うように、夢かなにかだった…と思い込んで解決しようとしていたのかもしrません。

ですが、小学校2年生の夏休みにその女の子に再会することになりました。

実在していない女の子と、筆者は2度も会ったのです。やはりこれは夢でもなんでもなくて、説明できない不思議な現象だったのです。

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